1話も見逃さずに視聴していたNHKの朝ドラ
『虎に翼』が9月27日で終了しました。
主人公の佐田寅子や登場人物それぞれの人生観に基づくセリフが素敵で今でも心に残ります。
特に夫優三さんが戦地に赴く前に寅ちゃんに残した言葉
トラちゃんができるのは
トラちゃんの好きに生きることです。
また弁護士をしてもいい
違う仕事を始めてもいい
優未のいいお母さんでいてもいい
僕の大好きな あの…何かに無我夢中になってる時のトラちゃんの顔をして
何かを頑張ってくれること
いや、やっぱり頑張んなくてもいい
トラちゃんが後悔せず、心から人生をやりきってくれること
それが僕の望みです。
私らしく、私の好きに生きるって
簡単なようでちょっと難しい…と思ったり
そのくせ、子どもたちにはそんな人生を送ってほしいと願ったり。
梅子さんが、息子くらいに年下のちょっと屈折した花岡青年に掛けた言葉も胸に響きました。
…ううん。どれもあなたよ。人は持っている顔はひとつじゃないから。
たとえ周りに強いられていても、本心じゃなくて演じているだけでも、全部花岡さんなの。
…そりゃ自分が可愛いのは当たり前。でも、
花岡さんが思う本当の自分があるなら、大切にしてね。
そこに近付くよう頑張ってみなさいよ。
年とると本当の自分みたいなの、どんどん忘れちゃうんだからね。
うんうん!「本当の私」はどれかな?をずっと探してる私(笑)も
梅子さんに激しく同意しています。
主題歌の一節に
♪百年先も覚えてるかな
とあったけど、
寅子が生きた大正~昭和の時代と令和の今、
世の中はすっかり変わって、
便利になったり楽ちんになったり、
性差をめぐる制度も変わったりしたけれど、
いろんなところで不平等はまだまだ存在している。。。
ドラマでもずっと掲げられていた憲法第14条
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
自分の居る場所、環境、間柄、その時々で立場も変わるし、
平等って難しいなぁと思うけど、
自分を大事に、同じように他者も大事にしていけたら(これ、簡単すぎる一言だけど)
みんなが幸せになれるんじゃないかな~
なんて、思います。
そういえば、だいぶ前だったけど、友だちに誘われて憲法の話を聴きに行ったとき
「憲法を守るのは誰か知ってますか?」
と聞かれて、「え?私たちみんななんじゃないの?」と思ったんだけど、そうでなくて、ハッとしたことがありました。
第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
私たち国民が守らなければならないのは、法律や条例などのルールであって、憲法を守るのは国会議員や公務員。権力を持つ人が暴走しないようにつくられたものなのです。
(参考:日本弁護士連合会)
「虎に翼」…いろんなことを考えさせてくれるドラマでした。
SNSでもいっぱい声があったけど、
『こちら山田轟弁護士事務所です』
みたいなスピンオフドラマがないかな~😆