性格なのかもしれないけど
自己主張が弱いのか?
と思うほど、 長男は同じ月齢の子どもと比べると
おだやかで、トゲトゲしたところがない子でした。
親の欲目かもしれないけど。
ときに大泣きしても、
抱き上げてしばらくすると落ち着いていくのがわかっていたから、
私も切羽詰まった気持ちはなく、妙な安心感がいつもありました。
どうしてなのかな… ?
と何気なく木ノ下先生に話すと
先生はこう言われました。
「生まれてすぐからずっと母乳を与える行為を通して
子どもが発する信号をあなたが受け取り
お母さんが自分の信号をキャッチしてくれたということを
この子もちゃんとわかってて
無意識のうちに
あなたとこの子の間に心のつながりができていたのよ」
大人になるにつれ、どんどん自信を持てなくなっていった私。
こんな私が親になっていいのかと思い、
育児書なんかもいっぱい買い込んで読みまくりました。
木ノ下先生の言葉をもらって、 素直にうれしかったです。
泣くことでしか注意を引けない赤ちゃんは、泣いてお母さんに知らせます。
お母さんは、
オムツが汚れたかな?
お腹空いたかな?
眠いのかな?
と 赤ちゃんを抱き、赤ちゃんと目と目を合わせて様子をうかがいます。
赤ちゃんは、安心して身をゆだね、
ここで生きていいんだって きっと思うでしょう。
母乳だと、 否応なしにその回数が増える。
母乳のメリットは、知れば知るほど奥が深くて幅も広いですね。
栄養面、免疫のこと、、、
たとえば
・早産で生まれた赤ちゃんのお母さんの母乳は未熟な赤ちゃんがちゃんと育つための成分になってるし、赤ちゃんの成長に合わせて成分が変化していくし、
・1回の授乳でも、飲み始めはう薄くて飲みやすく、後になるほど脂肪分が濃くなって満足感をあじわえる…
とか 母乳の良さを上げればキリがありません。
(それらについても、おいおい書いてみたいと思います😌)
授乳を通して子どもとの絆をつくれたんだと、 ほっとした気持ちになりました。
そういう意味では、 たとえミルクであっても、
「赤ちゃんの信号をキャッチして、それに応える」
これを繰り返す日々で、
わが子との絆はしっかりと作れるんだと
私は思っています。
話は 平成15年7月24日に戻ります。
賀久はつ先生のお話の中で
母乳で育った子どもは思春期が優しく、さほど荒れない
とあり、 私は密かに子どもたちの成長を楽しみにしていました・・・
・・・が‼️
まぁ、そんなに物語のようにかっこよくはいきません。
山あり谷ありですよね、子育てって。
ここまで読んでくださった皆さま
この話の着地点はですね、
24歳になった長男が、最近ちっとも連絡をよこさない!
もう大人なんだから 当たり前ですけどね。
はじめは腹が立ってたけど、もしかしたら何かあったんじゃないかとか、だんだん心配になってきました(親って愚かです)。
電話に出るまでしつこくかけてやろうか!とも思いましたが、
もし、悩んでいたとしても、 そこから抜け出す本人の力を信じてみよう!と思い、放っておくことにしました(後からわかったことですが、めちゃくちゃ忙しかっただけみたいでした) 。
それは、24年前に息子と向き合った時間を信じる気持ち…(大げさですが)
それくらい母乳育児は一生懸命に私が取り組んだことでした。
・・・という、
超個人的な私の体験や思いを9回に渡って綴った『母乳育児と私』 におつきあいくださり、ありがとうございました。
そこからの気づきや学んだことは また少しずつ、書いていきたいと思います。
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