Eテレ大好き川越の
「こんな話を聞いたよシリーズ」
睡眠学者 柳沢正史先生のお話の続きです。

その前に前回の復習

①睡眠は眠ってる時間全部が大事
②訓練してもショートスリーパーにはなれない
③人にはそれぞれ最適な睡眠時間がある

でした。

では前回の続きをいたしましょう。

まず、睡眠時間が足りているかどうかのチェックです。

□平日と休日で睡眠時間が2時間以上違う
□とても寝つきがよくて、どこでも1分で眠れる
□昼間どうしても眠くなる

1つでも当てはまる人、特に全部当てはまる人は間違いなく睡眠が足りません。

「昼間に眠気を感じるのはどこかおかしい、異常なんです」と柳沢先生は言い切りました。
(休日にたくさん眠ったりどこでもすぐに眠れるのは、潜在的な睡眠不足を解消しようと体が反応しているということのようです)

「寝る間も惜しんでやってるんだから昼に眠いのは仕方ないよ、というのは世界標準ではおかしな考え方、ナンセンスだ」と。

事実、日本人は他の欧米諸国と比べて1時間近く睡眠量が少なく、
一人当たりの労働生産性も低いデータもあり、
「睡眠不足は経済的にも健康面でも大きな損失なんです」と。

宵っ張りの私、ちょっとドキッとしました😅
ここまでやってから寝ようとか、ついついテレビを見ちゃったり。
夜更かしした翌日は、眠くはなくても疲れが残って、パフォーマンスやクリエイティビティなど低い気がします(反省💧)

前回、「自分にとって最適な睡眠時間を知るには?」と質問が出たように、ほとんどの人は睡眠量が最適なのか、あるいは足りているかどうかも自覚できません。

もし、良い睡眠がとれなかったら…

心身ともに悪影響があることは、医学的なエビデンスが次々と出てきています。

柳沢先生は、睡眠時間を住宅ローン💲のようなものと話されました。
最低限、毎月毎晩支払わなくてはならない必要経費である。一日いろんな事を一生懸命やって、これだけ時間が余ったからそこで睡眠をとろう、ではダメ。睡眠時間は最初に確保しておくべき必要経費だと。(ますます反省💦)

それだけ大事な睡眠は、脳の休息タイムではありません。

一番深いノンレム睡眠中でも脳の活動量は、起きている時とほとんど変わらず、レム睡眠中はむしろ起きている時よりも活動量が上がるとされているのです!

脳というコンピュータは決してスイッチがオフになっているわけではなく、オンのままで外界から切り離されてオフラインのメンテ作業をやっています。

そのメンテ作業は記憶に関わることで、次のようなことが分かっています。

◎1日に何があったかなどのエピソード記憶とか、テスト前の一夜漬けみたいな知識の整理

◎洞察力とも言うべき、経験したことの中からこれはこういうことなのかという能力が上がる

◎スポーツや楽器の演奏などの技術(=技能記憶)も眠っている間に良くなる

いかがでしたか?

私も、レム睡眠中に記憶の整理や定着があることは、ワタナベオイスターさんのセミナーで教えてもらって知っていましたが、洞察力や技能記憶もアップするとは、知りませんでした!

ちゃんと眠るって、本当に大切ですね🌛