「プレコンセプションケア」という言葉を聞いたことがありますか?
コンセプション(Conception)は「受胎」、つまり新しい命を授かることを意味します。
プレコンセプションケア(Preconception Care)とは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちのからだや健康、毎日の生活について見つめていくことです。
でも、これは「今すぐ妊娠を考えている人だけ」のものではありません。
健康づくりは、妊娠してから始めるものではありません
妊娠すると、食事や栄養、薬のことなど、これまで以上にからだについて考える機会が増えます。
けれど、本当は妊娠してから急に健康を意識するのではなく、その前から自分のからだを大切にしていくことが大切です。
たとえば、
- 毎日の食事は偏っていないかな
- 睡眠はきちんととれているかな
- 適度にからだを動かせているかな
- 自分の月経や体調について知っているかな
- 飲んでいる薬やサプリメントについて理解しているかな
そんな身近なことを振り返るのも、プレコンセプションケアのひとつだと思います。
妊娠するためだけのケアではありません
「プレコンセプションケア」と聞くと、妊活のためのものと思われるかもしれません。
もちろん、妊娠前から健康状態を整えることは、お母さんと赤ちゃんの健康を考えるうえで最も大切なことで、妊娠を望む女性がそのように願い行動することを、私は全力で応援したいと思っています🌿
一方で、私がとても大切だと思うのは、
プレコンセプションケアが自分自身の健康について考えるきっかけになることです。
自分のからだの状態を知ること。
毎日の食事を見直すこと。
必要な栄養について知ること。
薬と上手につきあうこと。
こうしたことは、妊娠を考えている時期だけではなく、その先の人生の健康にもつながっていきます。
薬剤師としてお伝えしていきたいこと
店頭では、お薬についてだけでなく、食事や栄養、体調についてご相談いただくことがあります。
「この薬は妊娠を考えていても飲んで大丈夫?」
「サプリメントは何を選べばいい?」
「今のうちから気をつけておいた方がいいことは?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
薬には、妊娠を考える時期だからといって自己判断で中止してはいけないものもあります。逆に、妊娠前から医師や薬剤師に相談しておいた方がよいお薬もあります。
だからこそ、「妊娠してから相談する」のではなく、普段から自分が使っている薬や、自分の健康について知っておくことも大切です。
まずは、自分のからだを知るところから
プレコンセプションケアというと、少し難しく聞こえるかもしれません。
でも、特別なことを始めなければいけないわけではありません。
まずは、自分のからだや毎日の暮らしに少し目を向けてみること。
それが、未来の自分の健康につながり、そして将来妊娠を望むときには、お母さんと赤ちゃんの健康にもつながっていきます。
これからこのブログでも、
食事や栄養のこと、
薬との上手なつきあい方、
女性のからだのこと、
毎日の暮らしの中でできる健康づくりなど、
プレコンセプションケアに関わることを、薬剤師の目線から少しずつ、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。
「プレコンセプションケア」という言葉を初めて知った方も、まずは自分の健康について考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。
