少子化の時代と言われて久しくなりました。多くのご家庭が核家族世帯だと思います。あなたの周りには、同世代のママ友さんや何かとお世話を焼いてくれるありがたいご近所のおせっかいオバサンはいますか?
私が子育てをしていた約30年前…もうすっかり世の中も変わってしまった気がしますが(笑)、ご近所さんが声をかけてくださったり、実母のサポートもあったり、ほんのちょっとの手助けでも「ありがたい!」と思ったことを思い出します…。
コロナ時代とも言える今、周囲に頼れる人がいない…というママもいるのではないでしょうか。
この章では、そんな不安を持っているママに(助けてもらえているママにも)、きっと役立ていただける情報をお届けしたいと思います。
- 授乳期のママへ ~プロローグ~
- はじめに
- 第1章 母乳育児を始める前に知っておきたいこと
- 第2章 母乳育児成功のための基本ステップ
- 第3章 母乳育児中のママの栄養と養生
- 第4章 職場復帰と母乳育児の継続
- 第5章 サポートのこと、お役立ち情報のこと ← 本記事
- 第6章 Q&A よくある質問に答える
第5章: サポートのこと、お役立ち情報のこと
母乳育児を成功させるためには、ママ自身の努力だけでなく、周囲からのサポートもとても大切です。ここに、家族やパートナーのサポートの重要性、専門家のサポートと母乳育児のコミュニティ、そして私の時代には無かったオンラインお役立ち情報やアプリについてご紹介したいと思います。
家族やパートナーのサポートの重要性
母乳育児はママだけの責任で行うものではありません。家族全体の協力があってはじめてできること。家族やパートナーのサポートは、ママが母乳育児を続ける上で精神的・身体的な支えとなります。
身近な人には遠慮なく甘えてみましょう。もしかしたら周囲の人もあなたからの声を待っているかもしれません。
- 感情的サポート
母乳育児にはストレスや疲労が伴います。パートナーや家族がママの気持ちを理解し、励ましの言葉をかけることが大切です。 - 実務的サポート
家事や育児の一部を分担することで、ママが休息を取る時間を確保する手助けをします。 - 夜間のサポート
夜間授乳時にパートナーが起きて、赤ちゃんを抱いてくれるだけでもママの負担が軽減されます。
専門家のサポートと母乳育児のコミュニティ
専門家のサポートとコミュニティは、母乳育児を続ける上での貴重な役割を果たします。以下に、その活用方法をまとめました。
1.授乳を含む産後ケア
産後1年未満であれば、授乳や沐浴などの指導やケアを受けることができます。ちょっとしたことでも、積み重なっていくとだんだんと不安になってくるものです。専門家のアドバイスやケアを受けることで、ママの「ほっと🧡」が赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんも安心します。
サービスの種類は、宿泊型・日帰り型・訪問型とあり、鹿児島は県内10か所の助産院等に委託されています。鹿児島市の産後ケア事業について、詳しい内容はこちらをご覧ください。
その他の地域はこちらから検索可能です→産後ケア施設リスト検索(日本産後ケア施設連絡協議会)
2.母乳育児サポートグループ
同じ経験を持つママたちと交流し、情報を共有したり励まし合ったり…共に子育てする仲間がいることは、とてもいいことですね。地域の育児支援センターも各地で充実しているようです。鹿児島市は鹿児島市子育て応援ポータルサイト「夢すくすくねっと」で様々な情報を提供しています。ぜひ、お近くの子育てスポットを探してみてください。
3.医療専門家
医療専門家は、乳腺炎や乳首のトラブルなど、医療的な問題に対する診断と治療を提供します。
かかりつけの医師や産婦人科で相談できます。地域の助産師さん(※)も きめ細かな相談にのってくださいます。
※鹿児島市の方は個別のケースに合わせてご紹介することができますので、ご相談くださいね。
有益なオンライン情報とアプリ
デジタル時代の今、オンラインで情報を得たり、アプリを適切に活用することもママの助けになるかもしれません。以下はおすすめのサイトとアプリです。
- おすすめのサイト
- ラ・リーチェ・リーグ日本:世界的な母乳育児支援団体で、多くの情報とサポートを提供しています。日本では30年の歴史があります。
- 日本ラクテーション・コンサルタント協会|母乳育児情報:国際認定ラクテーションコンサルタントおよび母乳育児支援に関わる専門家のための非営利団体の、ママと赤ちゃん、その支援をする方向けのページです。様々な項目に関する詳細なガイドが掲載されています。
- おすすめアプリ
- 母子モ(母子手帳アプリ):自治体が提供する子育て支援アプリです。母子健康手帳アプリ「母子モ(ボシモ)」をダウンロードし、お住まいの地域の郵便番号を登録すると利用ができます。登録料・利用料は無料(通信料は利用者のご負担となります)。鹿児島市はまぐまっこアプリ。こちらのリンク先からもダウンロードできます→「母子モ」ダウンロード(外部サイトへリンク)
- Medela Family:搾乳や授乳の記録を簡単に管理できるアプリ。母乳育児のスケジュール管理に便利です。
- Baby Tracker(育児ノート):授乳、睡眠、オムツ交換など、赤ちゃんの生活を包括的に記録できるアプリ。
リソース | 特徴 |
ラ・リーチェ・リーグ日本 https://llljapan.org/ | 母乳育児支援の国際団体、オンラインサポートあり |
日本ラクテーション・コンサルタント協会 https://jalc-net.jp/breastfeeding/information/ | 専門家による信頼性の高い情報を提供 |
Medela Family https://www.medela.com/ja-jp/breastfeeding-pumping | 搾乳・授乳の記録管理、通知機能 ※日本語サイト有 |
Baby Tracker | 赤ちゃんの生活全般を記録、統計データを提供 |
まとめ
母乳育児の成功には、家族やパートナーのサポート、専門家やコミュニティからの助けが欠かせません。これらのサポートを最大限に活用して、ママ自身がゆったりとした気持ちで母乳育児の旅を充実したものにしていっていただきたいと思います。